まだ売れていない無名の作家さんが挑戦し始めている電子書籍ですが、書籍アプリの方が読者も収入も確保できることを知っていますか?
今回は、なぜ書籍アプリ化を推奨する理由をご紹介します。
書籍アプリは、普段みなさんが利用しているスマートフォンアプリとして書籍をアプリ化したものを指します。
kindleやiBooksで配信されている電子書籍とは異なり、App StoreやGoole Playで書籍のアプリとして配信されるため、多くの人の目に留まりやすいのが特徴です。
機能としても電子書籍と変わりなく、文章に加えて挿絵等も入れやすいことため、電子書籍よりも自由度の高い電子出版が可能になります。
書籍アプリと電子書籍の大きな違いは2つあります。
潜在読者数とは、書籍を出版した時にその書籍を読む可能性がある人の数を意味しています。
つまり、毎月100人が利用してる本屋さんで書籍を販売すると、本を買って読む可能性がある人は100人なので、潜在読者数は100人となります。
実は、電子書籍を販売するkindleやiBookなどの “電子書籍ストア”と、アプリを配信するgoogle playやApp Storeの “アプリストア”では 約20倍 も潜在読者数に差があります。
電子書籍ストアの利用者数はスマホ利用者の約2割程度ということが2015年の調査でわかっています。
その2割の中でも書籍を有料で購入する人は25%程度なので、スマホ利用者全体に換算すると約5%しか電子書籍を購入しないことになります。
この5%の読者を著名な作家さんと奪い合うことになるため、実は電子書籍を出版してもほとんど売れません。私も一度iBooksとkindleに電子書籍を価格無料で出版し、無料書籍のランキングで1位になったもののインストール数は微々たるものでした。。。
これに対し、アプリストアの利用者の数はスマホ利用者とほぼ等しいので、アプリストアで書籍を出版する方が20倍も多く読者を集められる可能性があります。
さらに、書籍アプリの場合、無料アプリとして配信をしても印税収入が入ってくるというメリットもあります。
電子書籍は、書籍を有料で販売し、その売り上げから印税収入があなたの口座に振り込まれる仕組みとなっています。
印税の割合は、各ストアによって以下のように異なります。
・Amazon kindleストア:売り上げの35%(kindleに独占で出版した場合は70%)
・iBooksストア:売り上げの70%
つまり、100円の電子書籍が1冊売れた場合、Amazon kindleでは35円、iBooksでは70円があなたの口座に振り込まれます。
電子書籍でネックとなっているのは、書籍を有料で販売しなければ収入が得られないところです。
先ほど記載した通り電子書籍を購入する人が少ないため、駆け出しの作家が出版しても収益を確保することが難しいのが現状となっています。
これに対し、書籍アプリでは無料で書籍を配信しても収入を得ることができます。
書籍アプリの収入形態は、書籍アプリの出版を行っている企業によって異なりますが、私たちノベルラボではアプリ内のバナー広告を作家さんの収入経路とできるよう現在サービス開発を進めています。
こちらを利用していただくと、書籍アプリ自体を無料で配信してもダウンロードさえしてもらえれば収入につなげることができます。
また、スマホの広告会社nendによると、1アプリ当たりの広告収入は平均で月44,000円となっていて、全アプリの59%が月1,000~5,000円は稼ぐことができていると発表しています。
(参考: 「1アプリの広告収入は平均で月44,000円。5%が月10万円を稼いでいる」アドネットワーク「nend」が語る2015年のスマホアプリ市場。)
また電子書籍とは異なり無料で書籍を配信できるので、より多くの読者にあなたの書籍を届けやすくなっています。
自分にはどの出版方法が適しているのか、しっかり吟味することが、作家の成功の第一歩です。
ノベルラボでは、正しく出版に関する知識を知ってもらうため、記事を掲載しています。
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一部画像提供元:JewelSaviorFREE( http://www.jewel-s.jp/)