文章を書き物語を生み出すことを職業にしている人を一般的に「作家」と呼びますが、その仕事の幅は様々です。 小説やライトノベルなどを書いてご飯を食べる人を「小説家」と呼んだり、舞台やドラマなど映像の脚本を書く人を「脚本家」、ゲームのストーリーを考える人を「ゲームシナリオライター」と呼ぶなど、一色単に「作家」と言っても様々な職業についている人がいます。 小説家を目指している作家さんは、潜在的な人を含めると数百万人規模でいると言われていますが、その中でも毎日文章を書き、その著述を主な収入源といている作家は「職業作家」や「プロ作家」と呼ばれています。
小説のジャンルは本屋に行けばわかるかもしれませんが、10〜20種類ほどに分かれて執筆・出版されています。 具体的には、「推理小説(ミステリー小説)」「恋愛小説」「SF小説(サイエンス・フィクション小説)」「ファンタジー小説」「ホラー小説」「ライトノベル」などがあり、それぞれの作品ジャンルを強みとしている小説家が多く存在しています。 また、少年ジャンプで連載していた大場つぐみさんと小畑健さんによる漫画作品「バクマン。」のように、もともと小説を書いていた人が原作担当となって漫画家になるような人もいるので、このような小説家上がりの人の職業も含めると多様なジャンルの作品で活躍することができる可能性があります。
小説家の給料は、出版社から書籍を販売する場合は一般的に「原稿料」+「印税」で収入が入ることが多いです。
原稿料は、連載型の冊子への入稿で発生するお給料で、文芸誌や雑誌などが主に行なっている収入形態です。
基本的には原稿用紙400字単位で金額が決まっていて、相場としては2000円〜5000円あたりで実績の多い作家さんだと2万円前後になることもあるようです。
駆け出しの小説家だと数百円ということもあるようですが、徐々に実力と実績をつけていくことで単価も上がっていくようなので、地道な努力が必要になりそうです。
印税というのは、小説家が書いた原稿を出版社が製本化して本屋などで販売し、販売部数に応じて売り上げ金額から一定割合のお金が支払われる収入形態のことです。
一般的に小説家の印税は8%〜10%が相場と言われています。
なので、自分の本が出版社を通して1000円で販売されて1万冊売れた場合は、
単価1000円×販売数1万冊×印税10%=100万円
のような計算で印税収入が発生するような仕組みになっています。
売れた部数に応じて支払われる印税もありますが、作家側からすると万が一売れなかった時に収入が入ってこなくなってしまうため、発行部数で出版社買い切りでの印税の支払われ方もあります。
その場合、販売部数に左右されることなく、発行部数が決定した段階で作家側の収入は確定するため、多くの作家さんはこの形式で契約を求めますが、出版社からすると未確定な販売数の状態で先に支払いが確定してしまうリスクを背負うため、この契約の際は発行部数に慎重になり思ったほど冊数が刷られなくなってしまうということもあるので注意が必要です。
一般的な印税で言われているのは上記にも記載したように10%程度と言われていますが、これは出版社が書籍を製本するための印刷費や、営業さんが本屋に置いてもらうために足を運んだり、店頭で本屋さんが売ってくれたりと、様々なコストがかかっている中で採算の取れる数字として算出された割合になっています。
最近では、本の売れ行きも落ち込んでいるので、印税の割合を維持するのも大変と言われています。
そんな中で、印税のパーセントを増やす手段として、電子書籍での出版があります。
電子書籍の場合、紙の本のように原価がかかり続けることもなく、販売もAmazonのKindleなどに並べることができるのでコストがほとんどかかりません。
Amazonに掲載する場合は、売り上げの30%を掲載料として差し引かれるものの、70%は手元に残るのでその金額を印税として収入にすることができます。
個人の自費出版でも『パブフル
』などの出版社を使うと2万円前後で出版できるので、1000円の本を自費出版しても一冊売れると700円が入ってくるので30冊ほど売れれば元が回収できます。
もし興味がある人は、自分の本を電子書籍で販売してみてはいかがでしょうか。
小説家の仕事を主たる職業としている作家さんは、日本に一体どれくらいいるのでしょうか?
「一千兆円の身代金」(宝島社)で2013年に第12回「このミステリーがすごい!」で大賞を受賞した八木圭一先生によると※1、年間200人以上が各出版社を通して小説家デビューしているそうです。
スマートフォンの普及が進み、日本最大手で登録者数150万人を突破した「小説家になろう」などの小説投稿サイトが普及したことで、ますます自分の書きたい作品を描く人が増え、作家志望者が増える一方で、現代人の活字離れも進み書籍が売れなくなっているのも事実です。
そのため、小説家としてデビューした作家の多くが、小説の仕事以外の物書きの仕事を請け負って生計を立てているのも事実としてあるようです。
Googleで調べてみると、文章を書く仕事はWeb上でのバイトから、アニメの脚本やゲームシナリオなどの案件まで数多くあります。
文章を作成するバイトに就くと、仕事として給料をもらいながら文字を書けて執筆力を身につけられると人気もあるので、印税などでの収入ができない駆け出しの作家さんにおすすめです。
「サグーワークス
」は、物書きが文章力を鍛えながらできるバイトとして注目されている記事作成のバイトが集まるWebサービスです。
約25万人と利用者も多く、無料登録してネット上ですぐに執筆のバイトができるのはもちろんのこと、文章力にある程度の力があれば、プラチナライターテストという審査を受けて合格すると【プラチナライター】になると、1文字1円以上の高額案件を受けることもできます。
中には月に70万円以上の収入を得ている人もいるほど案件も豊富で、空いた時間にネット上でできるので作家の傍らでバイトしたい人には便利なサービスです。
記事のライティングのみならず校閲のお仕事もあったりと、誰かの文章を見て執筆力を高める機会としても有効だと思います。
普段のバイトをザグーワークスに変えて、バイトをしながら執筆力を鍛えたい人にはうってつけのサービスです。
とはいえ、このサイトで収入はある程度立てられるとは思いますが、自分の作品と向き合う時間とバイトや仕事の時間のバランスをうまく取らないといけないのでその点は注意が必要ですね。
※1:参考記事
「兼業小説家の八木さんに聞く! 夢の職業と会社員の両立、その実態は?」
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一部画像提供元:JewelSaviorFREE( http://www.jewel-s.jp/)